僕の心を惹きつけてやまないのは、
常に中心にあって繰り返し沸き起こる疑問だ
―どこかに
そもそもどういうことなのだろう?
ショーン・タン
『見知らぬ国のスケッチ アライバルの世界』
ショーン・タン著 小林美幸訳(河出書房新社)より
展覧会概要
オーストラリアの作家、ショーン・タン(1974~)は1999年に刊行した初めての絵本『ロスト・シング』を元に2010年に短篇アニメーション映画を発表し、アカデミー賞の短編部門の賞を受賞しました。2006年に発表した文字のないグラフィック・ノベル『アライバル』は、大きな反響を呼び、23の言語で刊行されています。日本でも、その独自の世界観と表現方法で熱狂的なファンを獲得しました。本展は、タンの全面的な協力のもとに開催される大規模な個展となります。最初の絵本から最新作まで、彼の緻密で壮大な創作の秘密を解き明かします。
ショーン・タン プロフィール

Photo:Inari Kiuru
1974年オーストラリア生まれ。
幼いころから絵を描くことが得意で、学生時代からSF雑誌で活躍。 西オーストラリア大学では美術と英文学を修める。オーストラリア児童図書賞など数々の賞を受賞。2006年に刊行した『アライバル』は現在23の言語で出版されている。イラストレーター、絵本作家として活躍する一方、舞台監督、映画のコンセプト・アーティストとしての活躍の場を拡げている。約9年の歳月をかけて映画化した『ロスト・シング』で2011年にアカデミー賞短編アニメーション賞を受賞。
同年、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞も受賞。
イベント情報
●ギャラリー・トーク
・岸本 佐知子氏(翻訳家)
日時:9月21日(土)/①午前11時30分から②午後2時30分から
・junaida氏(画家)
日時:10月5日(土)/午後2時から
※マイクを使用し、会場内を移動しながら解説いたします。
※事前申し込み不要。ご参加は無料ですが、美術館入館券は必要です。
※混雑した際は、入館制限をさせていただく場合がございます。