展覧会概要
アードマン・アニメーションズが愛情込めて作った作品の裏側を公開
アニメ「ひつじのショーン」はアードマン・アニメーションズによる、2007年より放送がスタートしたテレビシリーズです。ショーンとその仲間たちが牧場で大騒動を巻き起こすストーリーは、老若男女を問わず人気を博しています。主人公のショーンは、アードマン・アニメーションズの痛快コメディー・アニメーションの第3作目『ウォレスとグルミット 危機一髪!』(1995年/イギリス)で初登場しました。
本展は「ひつじのショーン」テレビシリーズ放送開始15周年を記念し、撮影やプロモーション用に制作されたパペットやセット、ストーリーボードなどの資料とともに「ひつじのショーン」ができるまでの制作過程をたっぷりご紹介。最新シリーズの撮影時に1人のアニメーターが1週間で撮影できたアニメーションの長さはなんと平均して20秒。気が遠くなるような緻密な作業と情熱を注いで作られている制作の舞台裏をぜひ会場でお楽しみください。
アードマン・アニメーションズ
1976年にピーター・ロードとデイヴィッド・スプロクストンがイギリスで設立。プラスティシンという粘土を使用したクレイ・アニメーションを制作し、たちまち人気を集めました。そして1985年にニック・パークが参加し、人気シリーズ「ウォレスとグルミット」が誕生します。粘土でできたパペット(人形)を少しずつ動かしながら撮影する(ストップモーション)独自のアニメーションの制作技術を確立し、質の高い作品づくりへの情熱が認められ、アカデミー賞®のアニメーション部門では短編・長編合わせ4度もオスカーを受賞しています。